ナリタトップロードの死を悼む

M3的チャンピオンタイプ至上主義がはびこる当時,格上挑戦できさらぎ賞を勝ったナリタトップロードに,俺は当たり前のように惚れ込んだ.1番人気で迎えたダービーでは,栄光の座に手を掛けようとしたところで,エリート人馬にしてやられてしまい,馬券のことを抜きにして勝てなかったことが悔しかった.夏を越して雪辱晴らさんとした秋初戦もこのコンビにやられ,もう後がなくなってしまった菊花賞.もちろん俺はこの馬の単勝馬券を買っていた.レースでは早目に先頭に立ちロングスパート.ゴールまでの時間をあれほど長く感じたことはなかった.俺が上京した1999年のこと,1着で駆け抜けたゴール前の映像は今も目に焼きついてる.この頃は馬券以外にも求めているものがあったのは確かなんだよね.希望あふれる6年前の俺(人にすれば同じ年頃のトップロードに,知らず知らず自分を重ねていたのかね?).といっても今に絶望してるわけでないよ.競馬続けてるとセンチになってたまらんw でも,この馬以降でこの馬以上に思い入れを強く持った馬はいないから今後こういう気持ちになることも減っていくのだろうか?競馬というドラマに対する期待の極大値ナリタトップロード.ありがとう.安らかに眠ってくれ.